1999年9月Xいよいよ今日から瓦葺き替え工事開始。
まず居室棟の本棟(ほんむね)の解体から始めることになりました。
本棟とは屋根の頂上の部分で熨(のし)瓦という平たい長方形の瓦を積み上げて作られていて、両端は豪華な鬼瓦で飾られています。
その本棟の解体ですが、熨瓦を一枚ずつ剥がしては使える物、使えないも物、どちらともいえない物の3種類に分けてそれぞれケースに入れ、その下の土や漆喰(しっくい)を取り除き、また一枚ずつ剥がして・・・という作業の繰り返しでかなり大変な作業でした。 |
これは、撤去前の屋根です。 |
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このように頂上の本棟から撤去が始まりました。 |
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瓦の下に敷いてある泥も再利用するために、ちり取りで集め、
袋の中に入れて回収しました。 |
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棟の瓦の解体が終わると次は屋根面の瓦の撤去作業に移ります。
まず瓦を4〜5枚ごとに剥がして重ねておき、例によって3種類に分けるわけですが、
その際ハンマーで瓦をたたき音で良い悪いを判断するということもしました。
良い瓦はカンカンと乾いた音がしますが、中にひびが入った瓦は鈍い音がします。
始めは判断が難しかったですが、慣れると結構微妙な音の違いが分かるようにるものです。
分類が終わった瓦は、皆で瓦リレーをして足場の上まで運びケースに納めます。
しかしこの瓦リレー不安定な屋根面と炎天下の下かなりキツイです。 |
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屋根と屋根がつながっている部分は、狭いので剥がした瓦を置くと足の踏み場もないほどで、大変でした。 |
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ケースに入れた瓦は、一旦すべて一箇所にあつめます。
瓦を入れたケースは重く、移動するのが大変でした。 |
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分類してケースにつめた瓦は、この電動式昇降機をつかって下に降ろします。上と下に分かれて下の人がコントローラーの操作をします。一度に2から3ケース降ろせますが、
瓦が入って重いケースの移動がまたキツイ。
このような感じで工事の第一段階、既存の瓦の撤去は進んでいきました。
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下ろした瓦は、使えない物は廃棄処分、再利用可能な物は一枚ずつ水洗いしました。 |
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そして種類別に分けて再びケースに入れ、再利用の時まで保管しました。 |
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